「会社のパワハラ上司に相談したら忙しい繁忙期だから有給消化できないって言われたけど、シフト制や人手不足は言い訳にならないし、合理的な理由もなく好きな時に有給取れないのはおかしい。さすがに通報したり訴えるつもりはないけど、有給取得を拒否するって労働基準法の観点では違法じゃないの…？今の会社は有給取れない雰囲気もあるし、さっさと退職して辞めるべき…？」
好きな時に有給が取れないと、仕事に対するモチベーションは下がるもの。
とはいえ、繁忙期や仕事が忙しい時期の職場では「休んではいけない雰囲気」もヒシヒシと感じ、思うように有給休暇が取れずに心身共に疲れ果てている人も多いのではないでしょうか。
最初にハッキリお伝えしておくと、満足に有給休暇が取れない会社は極めておかしいです。
今のままの状態で仕事を続けるとストレスが蓄積し、最悪の場合、メンタルが破壊されうつ病になる致命的なリスクがあるため、退職してさっさと辞めるのが賢明な選択といえます。
今回は、人手不足で有給が取れない会社で働き続ける現状におかしいと疑問を抱き始めたあなたのために、
- 有給が取れないのはおかしい理由
- 有給が取れない！人手不足は言い訳である理由
- 有給が取れないおかしい会社の特徴
- 有給が取れない！忙しい雰囲気や繁忙期の対処法
- 有給が取れないおかしい会社は退職して辞めるべき理由
- 有給が取れないおかしい会社からの転職を成功させるポイント
についてお伝えしていきます。
有給が取れないのはおかしい５つの理由
冒頭でもお伝えした通り、有給が取れないという状況というのは極めておかしいです。
どんなことが理由で「おかしい」と言えるのか、まずは有給が取れないのがおかしい５つの理由をお伝えしていきましょう。
労働者の権利侵害
そもそも有給が取れない状態というのは、労働者の権利を侵害している状況です。
労働基準法では、働いている労働者は一定の年次有給休暇を取得する権利が保証されています。
労働基準法は、働くことだけでなく、休むことも大切だという考えから定められた法律に他なりません。
そのため、労働者の有給休暇が制限されることは法律に反しているだけでなく、その権利を尊重していないと言えます。
健康への悪影響
社員の健康を損なうおそれがあるのも、有給が取れない職場がおかしいという理由の一つです。
休暇を取得できない社員はストレスが溜まりやすく心身の疲労が蓄積し、過労や生活習慣病のリスクが高まります。
また、長期間働き続けることによって精神的な安定や集中力が低下してしまうケースも多いです。
その結果、社員の生産性が低下し、会社の業績にも悪影響を及ぼすことにつながりかねません。
職場の雰囲気悪化
有給が取れない状況は、職場の雰囲気を悪化させる大きな原因の一つです。
働く環境がストレスフルであることが、職場内の人間関係やコミュニケーションを損ね、労働者同士のトラブルが発生する可能性が高くなります。
また、職場での有給休暇取得が困難なことが常態化すると、新たな労働者が入社する際にもその雰囲気が伝わり良い人材が集まらないといった悪影響も出てきます。
会社全体のイメージを損ねる
社員への影響だけでなく会社自体のイメージを損ねることも、有給が取れないのがおかしいという理由の一つです。
昨今「働き方改革」が叫ばれる中で企業の労働環境は大きな注目を集めており、社員が有給休暇を満足に取得できない会社は評判が悪化し、顧客や取引先からの信頼も失うことになります。
そのため、労働環境が悪いがゆえに優秀な人材を惹きつけることも難しくなり競争力が低下していく、といった経営に大きな悪影響が出てくるわけです。
有給が取れないのは経営者の怠慢
有給が取れない問題は経営者にとって早急に改善が必要な経営課題であり、有給が取れない状況が続いてしまうのは経営者の怠慢であると言えます。
社員の休暇取得を促進すれば、健康で活力ある職場を作り上げることが可能です。
また、休暇を取得できる環境を整えることで社員がリフレッシュし、新しい視点やアイデアが次々に出てくることも期待できるでしょう。
有給が取れる環境を整備すれば、企業全体の創造力や生産性は確実に向上していきます。
有給が取れない！人手不足は言い訳である３つの理由
「有給が取れない」と嘆く人は多いですが、人手不足を言い訳にする会社は少なくありません。
もちろん職場の人手不足が社員の有給消化を妨げる大きな要因であることは間違いありませんが、もっと根本的な問題がその背後にはあります。
ここからは、人手不足で有給が取れないのは言い訳である３つの理由をお伝えしていきましょう。
労働環境の改善が進んでいない
有給が取れないことを人手不足は言い訳となっている理由の一つ目は、会社の労働環境の改善が進んでいないこと。
一般的に企業はコスト削減や競争力向上のために、人員を抑えるといった固定費を削減します。
これが結果として働く従業員に過重労働を強いることになり、有給休暇が取得できない状況を生み出しているわけですね。
休暇を取る文化が根付いていない
有給が取れない状態に対して人手不足は言い訳であるという二つ目の理由は、その会社に休暇取得文化が根付いていないこと。
社員が有給休暇を取得しにくい職場環境や、有給休暇を取ることが他の社員への迷惑になるという意識が、社員が休暇を取得することを妨げているのです。
企業は休暇取得の文化を推進し、従業員が休暇を取得しやすい環境を整備する必要があります。
社員のメンタルヘルスへの配慮が欠けている
有給が取れないことを嘆く社員に対して人手不足を言い訳にする会社には、社員のメンタルヘルスへの配慮が欠けていることも大きな要因です。
働く労働者に十分な休暇を与えないことで、ストレスが溜まり、長期的には社員の生産性低下や離職率の上昇につながりかねません。
企業は社員のメンタルヘルスを維持するために、有給休暇取得を促す仕組みを構築すべきです。
有給が取れないおかしい会社５つの特徴
そもそも有給が取れないおかしい会社には典型的な５つの特徴があります。
今あなたが働いている会社の状況と照らし合わせながら、おかしい会社かどうかを判断していきましょう。
職場内の風通しが悪い
有給が取れないおかしい会社の典型的な特徴の一つが、職場内の風通しが悪いこと。
組織内での情報格差や上下関係の硬直化などが原因で情報がうまく共有されず、社員間でコミュニケーションが取れていない状況が生まれています。
働き方改革が進んでいない
有給が取れないおかしい会社は、働き方改革が進んでいないのも大きな特徴の一つです。
過労死や労働時間の短縮を目的に始まった働き方改革ですが、未だに取り組みが進んでいない会社も多く、長時間労働や休みの取りづらい職場環境で働くことに悩む社員は後を絶えません。
ワークライフバランスが悪い
仕事とプライベートのバランスが取れていない、いわゆるワークライフバランスが悪いのも、有給が取れないおかしい会社の典型的な特徴の一つです。
社員が常に仕事に追われるような状況になっている職場は、有給休暇はおろか土日や祝日もまともに休むことができず、それが原因で健康被害や家庭に大きな悪影響を与えています。
社員の権利について十分に情報共有されていない
有給が取れないおかしい会社では、社員の権利について十分に情報共有されていないという特徴もあります。
休暇を取る権利や働く環境について社員が十分に知らされておらず、会社側がそれらの情報共有を怠っているケースが多いです。
業績が優先されすぎる企業風土
会社の業績が優先されすぎる企業風土も、有給が取れないおかしい会社の典型的な特徴です。
ひとことで言うと、業績至上主義な会社。
このような会社では社員の健康や福利厚生が犠牲になってしまうことが多く、結果として、従業員が休むことが許されず、有給休暇を取ることが難しくなる状況が生まれています。
利益の追求が優先されるがゆえに、社員の権利が軽視されがちです。
有給が取れない！忙しい雰囲気や繁忙期の対処法
ここまで見てきた通り、有給が取れないおかしい会社は、働く環境や社員の権利、働き方に問題があることが多いです。
とはいえ、プロジェクトが佳境を迎えている忙しい雰囲気や年末や3月などの年度末といった繁忙期など、休暇を取ることが難しくなることは誰しもあるのではないでしょうか。
ということで、ここからは忙しい雰囲気や繁忙期で有給が取れない時の５つの対処法についてお伝えしていきましょう。
忙しい時期にも心身の健康を維持するため、ぜひ参考にしてみてください。
上司とコミュニケーションを取る
有給が取れないと感じた際には、まず上司とコミュニケーションを取りましょう。
たとえ忙しい雰囲気や繁忙期であっても、自分の状況や休みが必要な理由をしっかり伝えることで理解を得られるケースも多いです。
その際には、具体的な日程や代わりに出勤できる日を提示してみましょう。
代替案を持っていくことで相手の理解を得やすく、よりスムーズに休みを取ることができるようになります。
効率的な仕事術を身につける
忙しい雰囲気や繁忙期に有給が取れない時の対処には、効率的な仕事術を身につけることも重要なポイントになってきます。
「働き続けないと他の人の迷惑になっちゃう…」といった雰囲気が職場にある場合でも、無理せず自分のペースで仕事を進めることが大切です。
タスク管理ツールやスケジュール管理アプリなどを活用して負担を減らし、自分の仕事を効率化していきましょう。
仕事やタスクの優先順位をつける
繁忙期で有給が取れないことに対処するには、仕事の優先順位付けも肝心です。
緊急性や重要性を考慮して、タスクを整理しましょう。
仕事の優先順位をつけることで、効率的な仕事の進め方も見えてくるはずです。
また、同僚や上司と連携を密にして助け合いの精神を大切にすることでも、チーム全体の負担を軽減できるようになります。
休憩時間を有意義に使う
有給が取れない場合には、休憩時間を有意義に使うことも大切です。
繁忙期だからこそ、短い時間でもリフレッシュできる方法を見つけましょう。
例えば、昼休みに散歩をしたり、瞑想をしたり、昼寝を取ったり…。
心身のリラックス効果が得られて、疲労回復に効果的です。
自分のメンタルヘルスには細心の注意を払う
職場の忙しい雰囲気や繁忙期で有給が取れない状況においては、自分のメンタルヘルスに注意を払うことを忘れてはいけません。
特に仕事の繁忙期はストレスが溜まりやすく、心身のバランスが崩れるケースが多いです。
仕事の合間に深呼吸をしたり、ストレス発散法を見つけて少しでもストレスを軽減するようにしましょう。
仕事以外の時間に趣味や友人との交流して、気分転換を図るのも効果的ですよ。
有給が取れない忙しい雰囲気や繁忙期においても、このような対処法を実践することで、心身の健康を維持しながら仕事に取り組むことができるようになります。
大切なのは、自分自身のペースを大切にして無理をしないこと。
仕事も大切ですが、自分の健康やメンタルヘルスも大切です。
バランスの良い働き方を心がけましょう。
有給が取れないおかしい会社は退職して辞めるべき理由
有給が取れないおかしい会社で働き続けると、自身の健康に悪影響があるだけでなく、この先の人生においても様々なデメリットが生じてきます。
ハッキリ言って、思うように有給が取れないおかしい会社は退職して辞めるべきです。
ということで、ここからは有給が取れないおかしい会社は退職して辞めるべき５つの理由についてお伝えしていきましょう。
健康面への悪影響
有給休暇が十分に取れない会社では、長期間働き続けることが当然のように求められます。
しかし、休みが取れない環境ではストレスや過労がたまり健康面に悪影響を及ぼすため、退職して辞めるべきです。
プライベートが犠牲になる
十分に有給が取れない仕事とプライベートのバランスが悪い会社は、退職して辞めるべきです。
休暇が取りづらいがゆえにプライベートの時間が少なくなり、自分の趣味や家族との時間が犠牲になってしまいます。
仕事へのモチベーション低下
有給が取れない会社を退職して辞めるべき理由には、仕事に対するモチベーションの低下も一つの理由です。
思い通りに有給休暇が取れない状況が続くと疲労が蓄積し、仕事への意欲ややる気がどんどん削がれメンタルに悪影響を及ぼすようになります。
人間関係の悪化
職場の人間関係が悪化する、これも有給が取れないおかしい会社を退職して辞めるべき理由です。
そもそも有給が取れない職場というのは、労働環境が極めて悪いケースも多いです。
そんな劣悪な職場環境は、社員のストレスを増幅させ、ギスギスした人間関係を生み出すようになります。
このような職場は退職を真剣に検討し、より良い職場環境を求めて転職すべきです。
転職市場での評価低下
有給が取れない会社で働き続けると、将来的に転職市場での評価が低下する可能性があるため退職して辞めるべきです。
基本的に今働いている会社を退職する際には、転職活動して別の会社へ転職する人が多いですが、有給が取れない職場で働いていると働き方や労働環境の問題が見え隠れし、転職に不利になることがあります。
おかしい会社に長く働き続けてしまうと、おかしい働き方にどっぷりつかって健全な思考ができなくなります。
自分の健康や将来を守るためにも、早めに辞めるべき会社を見極めましょう。
有給が取れないおかしい会社からの転職を成功させる５つのポイント
今働いている有給が取れないおかしい会社の職場環境を考えた上で、「退職して別の会社に転職する」という結論に達するなら、今すぐ転職に向けた行動を開始しましょう。
とはいえ、転職を成功させるのは、クチで言うほど簡単なことでもありません。
ということで、ここからは転職を成功させる５つのポイントについてお伝えしていきます。
転職する目標や今後のキャリアプランを明確にする
転職をする理由や希望する職種、業界など、転職する目標や今後のキャリアプランを明確にすることが大切です。
自分が何を求めているのかをしっかりと把握し、その目標に向かって進むことが転職成功の第一歩となります。
徹底的に自己分析する
転職を成功させる鍵の一つは、自分自身の強みや弱み、スキルや経験などを正確に把握することです。
徹底的に自己分析をした上で、将来自分が目指すゴールから逆算して次にどのような職種や業界、会社で働くべきかを考えるようにしましょう。
自身の人脈やネットワークを活用する
転職を成功させる上では、自身の人脈やネットワークを活用することも重要なポイントの一つです。
「コネも実力のうち」なんて言われることも多いですが、ここまであなたが築き上げた人脈は紛れもなく貴重な財産であり転職する際にも大きな武器になります。
自分が希望する職種や業界で働いている人にアプローチし、情報収集やアドバイスをもらいながら転職活動をスムーズかつ有利に進めていきましょう。
履歴書や職務経歴書をしっかりと作成する
転職を成功させるために、履歴書や職務経歴書は非常に重要な役割を担います。
自分自身の強みやスキルを明確にし、自己PRをしっかりと行うことが大切です。
また、それぞれの企業によって求めるスキルや経験は異なるため、応募する企業に合わせて履歴書や職務経歴書を作成することも重要になってきます。
その際には、企業の採用担当者が目に留まりやすいよう、読みやすいレイアウトにも気を遣うようにしましょう。
転職エージェントをフル活用する
今の仕事を辞めて最短最速で転職を成功させるためには、転職エージェントをフル活用することが必要不可欠です。
良質な転職エージェントを見つけてフル活用することができれば、自分が望む理想の転職先を短時間で見つけることができるようになります。
転職エージェントを活用するメリットは、求人情報や転職に関する情報を効率的に収集することで最短最速の転職が可能になること。
それだけではなく、彼らの持つ企業の採用担当者との「太い人脈」によって、優秀な転職エージェントと信頼関係を築ければ、彼らの強い推薦を受けて採用される確率を大幅に高めることができるようになります。
そのために重要になってくるのが、良質な転職エージェント選びです。
実績が豊富で信頼できる転職エージェントをしっかりと選んでいきましょう。
まとめ：有給取れないのはおかしい！人手不足を言い訳にする会社は退職して辞めるべき理由！
今回は、人手不足で有給が取れない会社で働き続ける現状におかしいと疑問を抱き始めたあなたのために、
- 有給が取れないのはおかしい理由
- 有給が取れない！人手不足は言い訳である理由
- 有給が取れないおかしい会社の特徴
- 有給が取れない！忙しい雰囲気や繁忙期の対処法
- 有給が取れないおかしい会社は退職して辞めるべき理由
- 有給が取れないおかしい会社からの転職を成功させるポイント
についてお伝えしてきました。
有給が取れないおかしい会社は人手不足を言い訳にするケースが多いですが、実はもっと根本的なところにその会社が抱える大きな問題があります。
思い通りに有給が取れない会社は退職して辞めるべきであり、転職してより良い職場環境を求めるのが賢い判断と言えるでしょう。
社員が有給を取れない問題を解決するためには、企業と労働者双方が協力し合い、働きやすい環境を作り上げることが大切です。
人手不足を言い訳にするのではなく、企業は柔軟な労働形態やテレワーク、効率的な業務プロセスを導入するなどして、社員の負担を軽減し休暇取得を促すべきです。
労働者が自身の権利を主張し、企業が労働環境を改善することで、より良い労働環境は実現されます。
労働者の幸福と生産性向上にも寄与し、より良い社会の実現を目指しましょう。
