「まだ転職したばかりなのに、早くも仕事を辞めたい…。かなり我慢し続けたけど、もう限界。HSPだから職場や人間関係に馴染めない、仕事が続かない、転職を繰り返すというどうしようもないジョブホッパー状態…。HSPに相性の良い仕事やHSPが続いた仕事なんてあるの…?正社員は向いてないのかも…。HSPは人間関係うまくいかないし、人と関わらない仕事をするしかないのかな…。」
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、環境の変化に過剰に反応する性格傾向、簡単に言うと、感受性が高く繊細な人のことを指します。
厳密には精神医学的な診断基準に含まれていませんが、HSPは近年注目を集めている性格傾向です。
このHSPの性格や特性は仕事をする際に大きな影響を及ぼし、仕事が続かない・転職を繰り返すことにつながっていきます。
だからこそ、HSPは自分の性格や特性、自分に相性の良い仕事や向いていない仕事など、徹底的に自分自身と仕事を掘り下げていくことが必要不可欠です。
今回は、HSPで仕事が続かない、転職を繰り返すと思い悩んでいるあなたのために、
- HSPで仕事が続かない・転職を繰り返す根本的な7つの原因
- HSPが相性の良い仕事・続いた仕事
- HSPが続かない仕事・向いていない仕事
- HSPで仕事が続かない際の対処法
- HSPが転職を成功させるポイント
についてお伝えしていきます。
HSPで仕事が続かない・転職を繰り返す根本的な7つの原因
HSPは周りの環境に影響を受けやすいため、仕事においてストレスを感じやすく、「仕事が続かない」「転職を繰り返す」といった傾向があります。
自分自身の性格傾向を深く理解し、自分に合った職場環境を探す、HSPが自分らしく仕事を続けるためにはこれらが何よりも大切です。
まずは、HSPで仕事が続かない・転職を繰り返す7つの原因を正しく理解しておきましょう。
ストレスに弱い
HSPの人が仕事が続かない・転職を繰り返すのは、ストレスに過敏に反応するがゆえに仕事においてもストレスを感じやすく、疲れやすい特徴によるところが大きいです。
長時間の仕事や緊張した状況に置かれると、ストレスを感じてしまい仕事が長続きしません。
周りと協調しづらい
HSPは周りと協調しづらい性格であるため、職場の人間関係や業務内容に合わないと感じることが多く、それが大きなストレスとなり仕事が続かなくなります。
周りの人たちとコミュニケーションをとることが苦手なため、コミュニケーションが活発な職場での仕事は続かないことが多いです。
組織文化にフィットしない
HSPは組織文化に合わないと感じた時に多大なストレスを受けるため、組織の風土や価値観が合わない会社で働いている場合は、転職を繰り返すことが多いです。
また、上司や同僚との相性が悪いと感じた際も、大きなストレスとなります。
過剰なまでの責任感
HSPの人は過剰なほど責任感が強いため、担当する業務に大きな責任を感じてしまい、それがストレスを生みます。
仕事でミスや失敗をした際にも、過剰に自分自身を責めてしまう傾向が強いです。
感情のコントロールが難しい
HSPは感情のコントロールが難しい傾向があり、職場でストレスを感じると感情的になって周りから迷惑がられ、職場での人間関係が悪化することによって仕事が続かなくなります。
ストレスがたまると、抑うつ症状を引き起こすこともあるので要注意です。
適切なコミュニケーションが苦手
基本的にHSPは、適切なコミュニケーションが苦手です。
そんなHSPの仕事が続かないのは、職場でのコミュニケーションがスムーズにいかないと大きなストレスを感じやすくなるからに他なりません。
また、職場のコミュニケーションが原因で仕事のミスやトラブルを招くことも多く、結果、仕事が続かないで転職を繰り返すことになります。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低いのもHSPの典型的な特徴の一つで、職場での評価や自己評価が低いと大きなストレスとなり、仕事が続かない・転職を繰り返すことになります。
また、HSPは自分自身に対して厳しい傾向も強いため、自分を必要以上に責めて思い悩んでしまうことも多いです。
HSPが相性の良い仕事・続いた仕事
刺激に敏感でストレスを感じやすいHSPは、ストレスの少ない環境で働くことが望ましいです。
ここでは、HSPに相性の良い仕事・向いている仕事・続けられる仕事を5つお伝えしていきましょう。
クリエイティブな仕事
創造性に長けているHSPは、クリエイティブな仕事に向いています。
例えば、イラストレーターや作家、音楽家、デザイナーなど。
クリエイティブな仕事は、感受性を生かしながら自己表現するのにHSPと相性が良く仕事も続きやすいです。
自分の内面を表現することができるため、やりがいを感じることもできます。
自然と触れ合う仕事
繊細で自然との調和を大切にする傾向があるHSPは、自然と触れ合う仕事にも向いています。
ガーデニングや動物の世話、森林セラピーなどは、その際たる例と言えるでしょう。
自然と触れ合うことで心を癒すことができ、ストレスを感じにくくなります。
直感力を活かす仕事
HSPは直感力が高く人の気持ちを敏感に察知することができるため、直感力を活かす仕事と相性が良いです。
例えば、心理カウンセラーやコーチ、占い師などは、直感力を生かすことで人々の人生を変えられるため、達成感を感じることができます。
資格を活かす仕事
HSPは熱心に取り組んだことに対して高い成果を出すことができるため、資格を活かす仕事にも向いています。
医療関係や法律関係の仕事など、専門的な知識を生かしながら人々の役に立つ仕事は続けやすいです。
自分のペースで働ける仕事
ストレスを感じやすいHSPは、自分のペースで働ける仕事に向いています。
例えば、フリーランスのライターや翻訳家、Webデザイナーなどは自分のペースで働けるため、ストレスを感じることなく自分のやりたいことに集中できます。
このように、HSPは自分の性格や特徴と相性の良い仕事を選ぶことが何よりも大切です。
自分に合った仕事に関われば仕事が続かないということも減り、やりがいを感じて、より充実した人生を送ることができるようになります。
HSPが続かない仕事・向いていない仕事
騒音、明るさ、匂い、ストレスなど、環境の変化や刺激に敏感なHSPが自分の性格や特性に向いていない仕事に就くと、必然的に仕事が続かず転職を繰り返す事態を招きます。
そのため、HSPは働く職場環境に大きく左右されやすいのです。
ここからは、HSPが続かない仕事や向いていない職場環境の例を5つご紹介していきましょう。
騒音の多い仕事
HSPにとって騒音はストレスを生む大きな原因の一つであるため、建設現場や工場などのように、騒音が常に発生する職場環境での仕事はHSPには向いていません。
職場環境によってはイヤーマフやヘッドフォンを利用することが許されている場合もありますが、それでもなお、騒音が多い職場環境で働くことはHSPにとっては非常にストレスがかかることになります。
夜勤が多い仕事
自然のリズムに敏感なHSPにとって、夜勤が多い仕事は睡眠時間が不規則になり生活リズムが乱れるため相性が良くありません。
HSPが常に最高のパフォーマンスを発揮するには、十分な睡眠時間が必要です。
睡眠時間が不規則なことによって大きなストレスが生じるため、HSPに向いていない夜勤が多い職場環境での仕事は続かなくなります。
人混みの多い職場での仕事
HSPは人混みや混雑した場所で疲れやすくなる傾向が強く、百貨店や駅などのように、人混みの多い職場環境での仕事は向いていません。
人混みが多い職場環境は常に刺激が多く、感覚過敏になってしまうため、HSPは疲れやすくなるのです。
また、人混みが多い場所では周囲の人々との対人関係にもストレスを感じ、HSPは気分が落ち込みネガティブ思考に陥りやすくなります。
無秩序な職場での仕事
HSPは秩序やルーティンに敏感なため、無秩序な職場環境での仕事は向いていません。
例えば、フロアに書類や荷物が雑多に置かれた職場や、狭いスペースで多くの社員が働いているような職場環境ですね。
職場環境が無秩序だと、HSPはストレスを感じ落ち着きを失ってしまいます。
HSPが最高のパフォーマンスを発揮するためには、秩序ある環境が必要です。
感情労働の多い職場での仕事
HSPは感情に敏感で他人の感情にも共感しやすい特徴がありますが、感情労働が多く必要な職場環境での仕事はHSPにとっては大きな負担となります。
感情労働とは、お客様や上司、同僚といった仕事をする上で関わる人に向けて「表面上の笑顔や感情を装う」こと。
相手に対して自分の感情を抑える必要がある感情労働は、感情を抑えることが難しいHSPにとってまさに天敵。
感情労働が多い仕事によってHSPは過剰なストレスを感じ、仕事を続けにくくなります。
このように、HSPは自分にとって相性の悪い仕事や向いてない仕事を選んでしまうと、仕事を続けられなくなり転職を繰り返します。
自分自身の性格や嗜好を理解し自分に合った職場環境を探すことが、ストレスを減らし、最高のパフォーマンスを発揮するための第一歩です。
HSPで仕事が続かない際の5つの対処法
ストレスや負荷に敏感で仕事に集中しにくいHSPの仕事が続かないのは、自身の特性や性格に合っていない仕事をしているからに他なりません。
逆に言えば、自分に合った仕事に携わったり、ストレスを緩和させながら仕事できるようになれば仕事は続けられるということです。
ここからは、HSPが仕事続かない際にとるべき5つの対処法についてお伝えしていきましょう。
ストレスを減らすためにリラックス方法を見つける
HSPはストレスが蓄積されると疲れやすくなるため、自分に合ったリラックス方法を見つけてストレスを減らすことが大切です。
例えば、瞑想やヨガ、毎日ゆっくりお風呂に浸かるなどは効果的。
また、仕事の休憩時間には外に出て散歩をしたり、自分の好きなことをする時間を作ることもストレス緩和につながります。
仕事とプライベートのバランスを取る
HSPは仕事に熱中しすぎる傾向があるため、プライベートの時間を十分に確保することも忘れてはいけません。
仕事とプライベートのバランスを取り、リフレッシュする時間を作りましょう。
また、仕事中にプライベートのことを考えたり、プライベートの時間に仕事のことを考えるのは極力避けること。
仕事とプライベートをきっちり分ける「メリハリ」が大切です。
自分のペースで進める
HSPは周囲のペースに流されてしまうと、自分を見失い過剰なストレスを抱え込みます。
そのため、HSPが気持ちよく仕事を続けるためにには、ストレスを最低限に抑えるよう自分のペースで進めることを忘れてはいけません。
スケジュールを調整して「余裕」を作り、タスクをこなす順番や方法も自分に合ったものに変えていきましょう。
コミュニケーションを大切にする
人間関係に悩みやすい傾向があるHSPは、とにかくコミュニケーションを大切にすることが重要です。
日々の仕事をする際、上司や同僚とのコミュニケーションを円滑にすることでストレスが減り、自分の担当業務をスムーズにこなせるようになります。
また、コミュニケーションを取る際には、相手の意見や気持ちに敏感になりすぎないようにも注意しましょう。
自分に合った仕事を見つける
HSPは自分に合わない仕事をすると大きなストレスを感じてしまい、仕事が続かない・転職を繰り返す状況に陥ります。
そのため、HSPが仕事を続けるためには、自分に合った仕事を見つけることが大切です。
自分が得意なことや興味を持っていることを踏まえて、それらに関連する仕事や業務を探してみましょう。
職場の雰囲気や仕事内容が自分に合ったものになれば、毎日のストレスも減り、やりがいを感じながら仕事に取り組むことができるようになります。
以上、HSPが仕事を続けられるようにするための5つの対処法をご紹介しました。
仕事にストレスを感じやすいHSPは、是非参考にしてみてください。
自分に合った対処法を見つけることで、仕事に取り組むことが楽になり、ストレスフリーな職場環境を作ることができます。
HSPが転職を成功させる5つのポイント
高感受性なHSPが転職活動をして転職を成功させるためには、自分自身の性格や特性を理解した上で気をつけるべきいくつかのポイントがあります。
転職は、誰にとってもストレスが伴う大きな変化です。
転職がもたらすストレスや不安感は、HSPにとって特に大きなものになります。
ということで、ここからはHSPが転職を成功させる5つのポイントをお伝えしていきましょう。
転職先の企業文化に合った環境を選ぶ
HSPは職場環境に敏感でストレスを感じやすいため、転職活動を行う際には、自分が働きやすい環境や自分自身の性格特性に合った企業文化を重視することが何よりも大切になります。
自分が働く上で、ストレスを感じないような職場環境を選びましょう。
HSPが自分に合った職場を見つけるためには、応募先の企業がどのような価値観を持ち、社員の働き方や雰囲気がどのようなものなのかを徹底的に調べること。
転職サイトをフル活用して、ホームページには掲載されていない企業や実際に働いている社員の声を集めたアンケートなどをチェックすると、自分に合っているかどうかをより判断しやすくなるのでおすすめです。
自分自身の強みやスキルを知り、アピールする
繊細で感受性が豊かなHSPは、多才な面を持ち合わせていることも多いです。
だからこそ重要になってくるのが、自分自身の強みやスキルを知り、それをアピールすること。
自分がどのような環境で働けば最高のパフォーマンスを発揮できるのか、HSPはよく知っておく必要があります。
職場で自分がストレスを感じる要因や、仕事において大切にしたい価値観を明確にすることで、自分に合った職場を見つけていきましょう。
ここで重要になってくるのが、自分自身を深く知るための「自己分析」。
転職エージェントやキャリアカウンセリングを活用すると、プロのメソッドで自分でも気づけなかった強みや興味を無料で発見できるので超おすすめです。
転職先の社員や業界の情報を収集する
HSPが転職活動を行う際には、転職先の社員や業界の情報を収集することが重要です。
転職サイトやSNS、キャリアサイト、業界専門誌などを活用して、細かく情報収集していきましょう。
転職先の情報を十分に収集することができれば、自分自身が転職先に合っているかどうかを明確に判断できるようになります。
また、情報収集をすることによって、自分自身のスキルや経験、市場価値を把握することもできるので、情報収集は焦らずじっくり時間をかけてやるようにしましょう。
コミュニケーション能力を磨く
人とのコミュニケーションに苦手意識を持っているHSPですが、ある程度、コミュニケーション下手を克服しないことには転職を成功させることができません。
というのも、転職活動においては、自分自身をアピールするために自己PRや面接での会話が必要不可欠になってくるからです。
つまり、HSPが転職を成功させるためには、コミュニケーション能力を磨く必要があるということ。
自分に合ったコミュニケーションスタイルを見つけて、とにかく練習しましょう。
面接におけるコミュニケーションテクニックを習得する際は、キャリアカウンセリングを無料でしてもらえる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職活動に時間的な余裕を持つ
転職活動には、時間的な余裕が必要になります。
急いで転職をすると転職した後で後悔することも多く、仕事が続かない、転職を繰り返すことにもなりかねません。
自分のペースを崩さずに、時間的な余裕を持って転職活動を進めるようにしましょう。
自分自身のペースに合わせて転職活動を進めることによって、HSPはストレスを減らしながら転職活動を続けることができるようになります。
転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談する
対人関係で難のあるHSPが転職を成功させる最大のポイントともいえるのが、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談して「プロの助けを借りる」こと。
孤独を感じてメンタルがやられがちなHSPにとって、転職活動という孤独な活動は極めてハードルが高いです。
だからこそ、しっかり頼れるパートナーの存在が必要不可欠。
転職エージェントやキャリアコンサルタントは「転職のプロ」であり、業界に精通しているだけでなく企業の採用担当者とも「強力なコネ」があります。
また、転職エージェントは自分に合った職場を紹介してくれるだけでなく、面接のアドバイスや履歴書の添削などのサポートを無料でしてくれます。
自分自身では見落としがちなポイントやアドバイスをしてくれるため、もはや彼らの協力なくして転職を成功させることはできないと言っても過言ではありません。
ここで重要になってくるのが、転職エージェントやキャリアコンサルタント選び。
どのような業界に強いエージェントなのか、どのようなサポートを提供しているのか、転職実績や知名度なども踏まえて「良質なプロフェッショナル」を選びましょう。
HSPが転職を成功させるためには、自分自身の性格特性を理解し転職活動を進めていくことが何よりも大切です。
これらのポイントを参考に、自分自身に合った転職活動を進めていきましょう。
転職エージェントやキャリアコンサルタントなどプロの力を借りて、自分が働きやすい環境を選び、自分自身の強みやスキルをアピールする。
これらを実践していけば、HSPの転職は必ず成功できますよ。
まとめ
今回は、HSPで仕事が続かない、転職を繰り返すと思い悩んでいるあなたのために、
- HSPで仕事が続かない・転職を繰り返す根本的な7つの原因
- HSPが相性の良い仕事・続いた仕事
- HSPが続かない仕事・向いていない仕事
- HSPで仕事が続かない際の対処法
- HSPが転職を成功させるポイント
についてお伝えしてきました。
このHSPの性格や特性は仕事をする際に大きな影響を及ぼし、仕事が続かない・転職を繰り返すことにつながっていきます。
だからこそ、HSPは自分の性格や特性、自分に相性の良い仕事や向いていない仕事など、徹底的に掘り下げておくことが必要不可欠です。
良質な転職エージェントやキャリアカウンセリングをフル活用することで、HSPの転職成功確率は飛躍的に高まります。
自分に合った仕事を見つけ、やりがいを感じながら仕事を続けられるようにしていきましょう。